コラム 豊穣の15産 と 少しの寂しさ
本日は、自慢話込みで、2015年産の出資馬について書いてみますね。
奇跡の一年
確かに、アーモンドアイが3冠を達成し一口馬主としてはこれ以上ない僥倖だったのですが、それ以上に奇跡的な一年を過ごすことが出来ました。一口馬主を長く経験していると、その年の出資馬が全部勝ち上がるって結構大変なことだと痛感していると思います。だって、優秀なクラブの勝ちあがり率って50%程度ですから。3頭に出資していれば確率的に12.5%です。今年は、出資馬全頭が勝ち上がったばかりか、全頭が春の重賞戦線に参加してくれたのです。
アルモニカはフェアリーSとフィリーズレビューに出走。特に、フィリーズレビューでの4角を先頭で回っての手応えは一瞬勝利を予感させたくらいです。小さな牝馬ですので、最後の坂でズブズブになりましたが。本当に可愛い愛馬です(性格はきついが)。
アンブロジオはドリーマー枠。ファルコンSとNZTに出走してくれました。春シーズンの疲れを取った後、順調に成長し準オープンで2着までこれるまでになりました。口取りが当たっていた白秋Sのゴール前は、あとわずかというところで勝ち馬にさされてしまい、悶絶。今後も、典さんとのコンビに期待です。マイルと1400mに出走が集中しているのもドリーマーの若い頃にそっくりです。
少しの寂しさ
これだけ思い入れの強い出資馬ですから、出資馬の下(とくに全きょうだい)に出資してみたい、活躍を見てみたいというのは人情です。でも、今年の3頭はそれが叶いません。フサイチパンドラは天国に旅立ちましたし、アフリカンピアノは2015年に全弟を宿したまま豪州へ売却されました。アンブロジオの父であるローズキングダムはアクシデントにより種牡馬生活に別れを告げています。これは、本当に寂しいことですね。寂しさを吹き飛ばすくらいの更なる活躍を期待しています。
同時に、フサイチパンドラの15はアイドルホースになってしまい、なんだか自分の愛馬というよりも、世の中の愛馬になってしまい、少しだけ寂しい気分です。多分、子供が一人前になり親元を離れたときの感情と似ているんだろうな。