一口馬主 四方山話 【収支優先】

弱小一口馬主の日常を日記代わりに。たまに馬券のお話。但し、騎手と調教師に関するコメントは書きません。500口に出資する零細一口馬主の立場からの発信です

一口馬主 血統面からアーモンドアイをポチれた理由

本日は、血統面からアーモンドアイに出資できた理由を書きますね。

 

僕自身、牝馬を中心に出資馬を決めています。それには、理由が色々あるのですが、本日は、血統(配合)面からアーモンドアイを事例に上げ考察しますね。

 

大きい心臓の遺伝、ミトコンドリアのDNAは牝馬経由(伴性遺伝)

 

より詳細に知りたい人は、Xファクターで検索してみてくださいね。競争成績に影響を与えるであろう心臓の大きさと、細胞のエネルギー産生にかかわるミトコンドリアは母馬から遺伝されます。牝馬はxxですから、種馬よりx1つ、母馬からx1つを遺伝します。母馬のxxのいずれかに大きな心臓を伝える遺伝子を保有している場合は、50%の確率でxxの双方に遺伝子を保有している場合は100%の確率で娘にその遺伝子を伝えます。

 

フサイチパンドラはスタミナ豊富な牝馬でしたので、少なくともxxの内1つに大きい心臓の遺伝子を持っているのではないかと推測されます。フサイチパンドラの牝系は世界的な名牝系です。血統表の一番下のラインであるボトムライン経由で心臓の遺伝を受けていたとも考えられますね。

 

フィリーサイアーであることが予測できたカナロア

 

カナロアの母レディブラッサムは大きな心臓を伝えることで有名な牝系出身です。繁殖成績や、代々掛けられてきた種牡馬(母系に入って良い種ばかり)からレディブラッサムはxxの双方に大きな心臓の遺伝子を持っていたのではないかと仮説を立てます。すると、x染色体は母親経由なのでカナロアのx染色体には大きな心臓を伝える遺伝子があることになります。少なくともレディのxxのうち片方だけに遺伝子があったとしても、50%の確率で大きな心臓の遺伝子を保有します。

牝馬は父親からxを一つ、母から一つ受け継ぎますから、父親のxに遺伝子がある場合、その娘には大きな心臓が必ず遺伝されることになります。

牝馬に活躍馬が偏る種牡馬はフィリーサイアーと呼ばれますが、大きな心臓を遺伝させる遺伝子を持つ種牡馬であるかどうかもその偏りの原因の一つかなと思います。

 

例:牡牝別勝ち上がり率(一口馬主.comより引用)

キンカメ 牡:56.4%、牝:35.7%

カナロア 牡:52.3%、牝:42.2%

(父、息子でもここまで違うと、セックスバイアスは牝系の影響が大きいですね)

 

いいとこのボンを狙え!

 

現在フィリーサイアーで有名なのは、ディープインパクトダイワメジャーですが、双方とも超名門牝系出身で、一族から種牡馬が複数出ています。そんな牝系出身の種牡馬は、血統表の一番下のラインから大きな心臓の遺伝子を受け継いでいるのかもしれませんね。

 

結論:名牝系出身で、少なくとも1つは大きな心臓を持つであろう母馬に、牝馬には大きな心臓を100%伝える種牡馬(→これは推測)がかけられて生まれかなりの確率で大きな心臓を持つであろう牝馬フサイチパンドラの15だったのです。牝馬の方が伴性遺伝の予測がしやすいのも牝馬中心に出資している理由です。