コラム 一口馬主収支 ディープインパクト産駒を出資対象にしない理由
今回は、ぶっちぎりのリーディングサイアーであるDI産駒に出資しない理由を記載する。
1. 高い
DI産駒は牡8,000万円~、牝4,000~の募集総額になることが多い。
私が実収支プラスの目安としているのは募集総額の3倍である。
牡馬に出資した場合24,000万円、牝馬では12,000万円の賞金が必要になる。
ちなみに現5歳世代(2013年産)で募集された馬の総数は722頭(ソース下記リンク)
内2.4億以上稼いだ馬は3頭で0.4%、1.2億以上稼いだ馬は24頭で3%
かなり当たりを引く難易度が上昇する。オープンでバリバリやってはじめて1.2億をクリアすることを考えると、4000万円以上の馬に出資をすることは収支面を度返した出資と同義と考える
2. ピークが短い
3歳のクラッシクを勝利し、かつ違う年度の古馬G1も勝利したDI産駒はジェンティルドンナのみ。(ショウナンパンドラは秋華賞+JCだし、サトノダイヤモンドは菊花賞+同一年度の有馬)
星の数ほどタイトルホルダーを排出するDIだが、上記の事実よりパフォーマンスを発揮する期間つまり能力のピークが短い産駒を多く出す傾向が強いということになる。
高い出資金を払って、運よくあたりをひいても、回収期間が短いので収支に貢献しにくい種牡馬であると考える
3. 種牡馬オプションが期待できない
牡馬に出資する夢のようなゴールは種牡馬なること。金銭的な魅力がきわめて高い。DI産駒では、競合する後継種牡馬が多い事や、複数のG1の勝利が期待薄なことから折角G1を取っても有利な条件での種牡馬入りすら結構難しいのではないか。
そんな理由で収支優先を考えた時ディープインパクト産駒は出資対象から外れてしまう。