一口馬主 収支戦略その2 血統について
一口馬主の楽しみの一つに、自分なりに血統を勉強することにある。
本稿では、一口馬主のための血統について経験したこと、勉強したことを書きたい。
サラブレッドの血統について語るということは母系について語ることである。
私が参考にした書籍は 笠雄一郎著 「日本サラブレッド配合史」であり、現在の配合については、望田潤さんのブログを参考にしている。
私が選定する母馬の基準を書いてみたい
1. 母親が3勝以上もしくはG1入着歴
(2勝は勢いで勝てる事もあるが3勝以上は中々勝てない)
2.母の兄弟に活躍馬が多い(自身は未勝利でも未出走でも可)
3.母が世界的名牝系の出身である(4-5代目あたりに牝祖がいるのが望ましい)
4.母がその牧場の基幹牝系の出身である
上記の条件の内、可能であれば2項目を満たす母馬の仔を選ぶようにしている
次に条件を満たした母馬に配合された種牡馬とのマッチングをみる
1.その種牡馬の産駒成績が芝>ダートであること
2.ディープインパクト以外(高すぎてpayしないので)
3.配合に牧場の意思がかいま見えること*
4.その種牡馬との配合で全きょうだいクロスや3/4同血クロスが発生すること
上記の条件の2項目以上を満たす配合馬を選択するようにしている
この2つの基準をクリアする馬の数はそんなに多くない。
クリアした募集馬がいたら、次は馬体診断。
*アーモンドアイは明らかにロードカナロアを狙って配合したと思われる。アーモンドアイの上3頭にキングカメハメハを配合し、何れも成功していない。キンカメとの配合によりロッタレース≒トライマイベスト 2×4のクロスが発生する。キンカメの仔であるロードカナロアを配合させることでそのクロスを2×5に後退させ、血が濃くなることを回避していると考えるのが正解だと思う。事実フサイチパンドラの2017はキンカメ直仔のルーラーシップに付けている。アーモンドアイの場合ロードカナロアが初年度産駒であったが、ロードカナロア自身世界的な芝向きの名牝系の出身であり、かつカナロアの母親はセクレタリアートの全きょうだいクロスを持っているため、産駒が芝マイル~中距離に適正がありそうなのは容易に予想できた。